ツアー4日目は、サンフランシスコの近くにあるサンノゼ市にあるテクノロジーセンターをたずねました。
ここは、いわゆるシリコンバレーの中にあるところで、多くのIT企業の本社ビルもたくさんあるところで、いわば、世界の最先端の技術が集中しているところです。
テクノロジーセンターとは、カルフォルニア州には、UCLAのバークリー校やスタンフォード大学などがあり、それらの多くの大学には、約6万〜9万人の障害者が学んでいるとのことで、テクノロジーセンターは、約9箇所あるのですが、それぞれのテクノロジーセンターは、それらの障害学生に情報補償をしているところだそうです。
私にとっては、大変興味深いものが多くありました。
まず、そこでは、視覚障害者とLD(ラーニング ディスアビリティー、学習障害者)のためのEテキストブックを作成しているとのことでした。
カルフォルニア州では、2000年に州法が改正され、あらゆる出版物は、Eテキストブックでの提供が義務付けられたとのことです。ですから、障害者の求めがあれば、その本のEテキストブックでの入手ができるということでした。
ただ、これは、新しく出版されるものはその義務があるわけですが、それまでに出版されたものは,当然Eテキストブックでの提供はないということになります。
そこで、テクノロジーセンターでは、まずOCRを使ってEテキストブックを作るということで、ここですごいのは、600ページの本を約15分でデジタル化してしまうとのことです。
ここで使われていたのが、なんとキャノンのスキャナでした。
それらの読み込んだものをTIFF形式にまず変換するとのことです。
TIFF:Tagged Image File Format〔←ティフ〕
米国のアドビ(Adobe)社が考案したカラーイメージデータの共通ファイル形式.仕様公開後,米Microsoft社,米Aldus社が中心となってアプリケーションに導入した.TIFFの共通性を確保するため,Rev5.0の発表と同時にガイドラインを制定し,総てのTIFFアプリケーションはガイドライン別に規定されたTagをTIFFファイル中に必ず埋め込んでおくことを規定した.このガイドラインをTIFF Classという.
このTIFFにすることで、このファイルからEテキストブックにしたり、さらに読みやすくするためのMP3形式さらには、デイジーにまで加工できるようにしているとのことです。
視覚障害者は音声で読めるのですが、ここで、音声で読み上げとともに、画面では、現在どこを読んでいるかを反転表示させることができるため、これはLDの人達には、大変有効であるとのことでした。
それに、私が驚いたのは、アメリカのOCRソフト会社のカーツワイル社製の読み上げ音声のすばらしさでした。
これは、ほとんど肉声と変わらないナチュラルな音声であったということです。
とにかく、その音のよさには驚きました。
岩下さんによると、アメリカの音声合成はどれもかなり優れているとのことでした。
それともう1つ、イメージデータを紙に印刷されるものがありました。これは、日本で言えば、リコーから出ていた点字プリンターに近いものですが、それよりも、点の密度がいろいろでき、かなり細かなものまで表現できるようです。
サンプルをもらって来ましたので、帰国後皆さんにはお見せできるとは思います。
次に、やはりランチディスカッションということで、アメリカのリハビリテーション法508条の策定の中心者であるシンシアさんによるアメリカにおけるリハ法508条の影響についてのお話しがありました。
彼女は、もともと聴覚障害の人なのですが、今では、補聴器をつければ大きな声で話しをしてくれればほとんど会話には問題はないとのことですが、とにかく、世界的に有名なシンシアさんから直接リハ法の話しを聞くことができました。
リハ方508条については、関根さんのユーディットに詳しい説明がありますので、それを参考に読んでほしいのですが、リハ法508条は、連邦政府の機関及び、それらの機関と関わりのある企業・サービス内容がその適応範囲なのですが、これが、それぞれの州政府にまで拡大する動きがあること、各企業にとっては、競争力を増す技術力の強化になること、障害者が積極的に行政に働きかけて行くことの重要性を力説していました。詳しい話しについては、また後ほどどこかでお話しができるかと思いますので、ここではこれまでにします。
次に、この近くにあるスタンフォード大学を訪れ、最新の技術開発についてのレクチャーがあり、また実際にその一部を見ることができました。視覚障害関連で言えば、いかにグラフィック情報を別の感覚で情報提供できるかがその主題であったようにじ思いました。
キーワード的に言えば、アシスティブテクノロジー(支援技術)とオルタネートテクノロジー(代替技術)ということになるのでしょうか。
ここで、代替の感覚として、触覚マウスのようなものを触って来ました。これは、なんとも説明のしようもないので省略きますが、さらにおもしろい取り組みとしては、マウスでアイコンなどの情報をサウンドを用いてなんとか表現しようという取り組みがなされているようです。それぞれのアイコンに対して、それぞれのサウンドを設定し、そのアイコンとサウンドを結びつけ、より画面情報を適格にしかもすばやく必要な情報を得ようとする取り組みでした。
ということで、4日目もものすごいスケジュールで、ホテルには、夜の7時過ぎにつき、夕食は、近くのステーキハウスで本場のステーキを食べてホテルにもどりました。
大分疲れていましたので、といいまるか、ベッドでねるのが2日ぶりでしたので、とりあえず、ベッドで寝ることにし、朝4時に目がさめましたので、今この報告を書いているわけです。
今日は、午前は少し買い物ができるようですので、おみやげでも買おうかなと思
っているところです。そして、次のロスアンゼルスへの移動ということになり、またあの大きなスーツケースを持っての移動ということになります。
まあ、とにかくものすごい盛りだくさんといいましょうか、ものすごい過激なスケジュールをすごしています。
ですので、時差ぼけなどということではなく、とにかく寝むれる時に寝て、目がさめている時は研修と移動という感じです。
