1.実施施設名: 横浜市立原小学校
2.講座実施日時: 令和7年1月29日 9:45~10:45
3.対象者: 4年生(学年全体5クラス 161名
4.講座の流れ: 詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.学校からの感想など
〈児童から〉
- 私たちが障害をなくすことができ 作ってしまうこともできてしまうことに気づかされました。 今まで私は 目が見えなかったり、耳が聞こえなかったりする人のことを障害者と言うと思っていましたが、話を聞いてみたら「あるもの」ではなく、私たちの少しだけの思いやりや親切でなくせることに気づかされました。
- 僕は障害者は特別なことをしているのかと思っていたけど、普通の生活とあまり変わらないことが分かりました。 この学習を通して 障害者の人やたくさんの人に親切にしようと思うことができました。
- 配慮・共生が大切なことが分かりました。僕は今まで配慮などができていなかったので、それに気をつけようと思いました。 もし 身近に困っている人がいたら徹底的に関わってあげようと思いました。自分一人だけでなく、皆で協力して配慮や共生をしていこうと思いました。
- 僕らも配慮されていることに気づきました。これから大人も子どもも視覚障害者にも、みんなにも配慮できたらいいなと思います。そして、もし自分自身が目が見えなくなったとしても大丈夫なんだと思えるようになりました。
- 相手が困らないようにする思いやりが大事だと思いました。そうすればみんなが楽しく暮らせると知りました。なので 相手が困ることをしたら 注意したり、相手が困るかな?と考える力が大事だと思いました。
- 社会の仕組みについて分かりました。そして ユニバーサルデザインやバリアフリーデザインなど 知らないことを今回の学習でたくさん知ることができました。僕は今回の学習で 配慮や社会の仕組みで障害をなくしたいと思いました。そして障害をなくすため、これから配慮の取り組みをしていきたいと思いました。
〈先生から〉
- 児童は目が見えない方と自分たちの生活の違いはそこまでなく、自分達が障害をなくしていくことで、みんなが生活しやすい世の中になるということに気付いていると感じた。
- 子どもたちと同じように、たくさんの驚きと学びがありました。わたしたちにできることがたくさんあるということが分かったこと、障害を無くせば目の見えない方々も生活がしやすくなることがわかったため、自分たちにできることをやっていこうという気持ちになりました。
<講座の流れ>
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
・ ユニバーサルデザイン(UD)
・ バリアフリー(BF)
・ 人の配慮
○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が
「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、
困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する - その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。
- まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、
障害を作らない、あったらなくせるようになれる。
まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。
<講座の流れ おわり>