1.実施施設名: 横浜市立東野中学校
2.講座実施日時: 令和7年1月16日 6校時
3.対象者: 2年生学年全体4クラス133名
4.講座の流れ: 詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.学校からの感想など
〈生徒から〉
- 社会が誰でも過ごしやすい環境をつくれば、障害者という呼び方や捉え方が変わってくると思った。
- 障害っていうのは、その人が持っているものではなく、周りの環境が作り出しているんだと知りました。またそれは、些細な配慮でなくすことができるとわかりました。
- 世の中には障害を持っている人はたくさんいるけど、その人が持っている障害は障害じゃないと思いました。周りの社会の環境や周りの人たちの配慮これがあるかないかによって障害は生まれるものなんだと思いました。
- 目が見えなかったり、耳が聞こえなかったりするのはそれぞれの個性だから信号が渡れなかったりするのはその人達が悪いのではなく見える聞こえるが大前提として作っている社会を変えていかなければいけないと思いました。しかし、今も私には社会を変えるなどの大きな事はできないから困っていそうな人に声を掛けるなどの小さいことを1つずつやっていきたいです。
- 普段の生活の中で自分では意識していないうちに他の人にとっての障害を作っているかもしれないということを知り、今後は学校や外での生活の一つ一つの行動の中で「自分の行動が他の人にとっての障害になっていないか」を考えて行きたいと思います。
〈先生から〉
- はじめに3つのキーワードを示すことや、シンプルで見やすいスライド、動画を使用した説明などとても分かりやすく理解しやすかった。
- 目指すべき社会モデルを分かりやすく話していた。生徒も「何が障害なのか」「自身が取り組めること」「みんな違って、みんないい」と生き方を見つめなおし、考えるきっかけになった。
<講座の流れ>
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
・ ユニバーサルデザイン(UD)
・ バリアフリー(BF)
・ 人の配慮
○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が
「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、
困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する - その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。
- まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、
障害を作らない、あったらなくせるようになれる。
まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。
<講座の流れ おわり>