1.実施施設名: 横浜市立栗田谷中学校
2.実施日時: 令和6年11月1日
3.対象者:1年生 学年全体5クラス 180名
4.講座の流れ:詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.受講者の感想等
〈生徒から〉
○授業を受ける前は「配慮」は高齢者や障害者が受けているものだと思っていたけど、授業を受けて「配慮」はすべての人が受けているということがわかった。また、ユニバーサルデザインは「誰もが使いやすく」という意味で作られていることもわかった。
○私がここで気づいたことは、「○○障害者」ではなく、その周りが障害なのであり、○○障害者と呼ばれている人たちが周りの障害があるだけだということです。町中に障害があって困る人は障害者と呼ばれている人たちだけではないと思うのですべてのひとにとっての住みやすい土地になるよう努力したいと思いました。
○障害のあるなしに関わらず皆たくさんの人に支えられていることが分かりました。これからは様々な人のことを考えて皆が楽しく過ごせるよう行動したいです。
○障害というのは、その人の体にある不自由な部分のことかとおもっていましたが、その人の身体にあるものではなく、みんなの周りにあるような不便なことであり、他人事ではないことを知りました。
○一人ひとりの行動で困る人がいることに気付かされたので、私も誰もが利用しやすい環境を作ろうと思いました。
〈先生から〉
○事前学習ではあまり興味を持っていなかった生徒も当事者の話に心動かされたようでした。興味をもって話を聞き、自身の考えを広げられていました。
○講話だけではなく、寸劇があったので、生徒の興味をひいていてよかったです。
<講座の流れ>
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
・ ユニバーサルデザイン(UD)
・ バリアフリー(BF)
・ 人の配慮
○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する - その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。
- まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、障害を作らない、あったらなくせるようになれる。 まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。
<講座の流れ おわり>