1.実施施設名: 神奈川県立金沢総合高等学校
2.実施日時: 令和6年11月13日 3~4校時
3.対象者: 福祉基礎履修生徒20名(2~3年生)
4.講座の流れ:詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.受講者の感想等
〈生徒から〉
○私も今後社会で生活していく中で、障害ってどんな時に作られるのか どんな時になくなるのかについてしっかり考え 配慮しながら生活していきたいと考えました。
○小学生の時に アイマスクで体験はしたことがありました。怖かったりした記憶が残っています。アイマスクしての体験とは全然違うんだなと思いました。誰もが住みやすい環境づくりだったり 差別的なことをもっと 少なくしたいとも思いました。 別に障害があるから 何もできない 誰かにお世話してもらっているではないことがわかりました。
○人間には人を思いやる気持ちがある その気持ちを忘れずに 困っている人がいたら積極的に助けたいと感じた。 また障害(バリア)をなくす 社会の仕組みに 環境整備と適切な調整が必要だと再確認した。障害者の方々だけでなく 全ての人が障害なく生活できるように相手を思いやる気持ちを忘れずにいたい。
○私たち 健常者と呼ばれる人たちにも様々な配慮がなされているように 障害者の方も人の体のせいではなく 環境のせいで生活に障害が生まれているものはたくさんあるのでそのような環境 原因を人の配慮で減らしていければ この社会は誰もが バリアなく過ごせるのではないかと思いました。誰もが使えるようにするにはいろいろなパターンを作ってそれに当てはまった体の人が利用していくという考え方にしていくことが大切だと考えます。そのような考え方がないと差別や 区別はなくならないと思います。 私たちにできることもたくさんあるので一つ一つ 配慮をし 周りの子供たちにも発信してより良い生活にしていけたらいいな と考えます。
○困るのはその人のせいだ 人に責任があると考えてしまっていると思いました。そうではなく 障害があるからという考えを捨てて 社会には問題があるという考えになれば社会がもっと過ごしやすくなると思いました。私は目が見えないと他の器官が敏感になると思っていたけどそれは間違いで他の人と同じように聞こえ 同じように 老化していくと知ることができました。そのような 間違った知識を持つ人がいるから 障害がなくならないんだと思いました。社会全員が自分のことのように 障害について知り 広めて、正しい知識を持てば、社会や人の考えが変化していくと思います。
〈先生から〉
○事前打ち合わせでは授業のイメージが共有できたため、こちら側の準備や心構えができました。
○視覚障害がある方への合理的配慮について、考えていた生徒もみられました。 生徒の活動(グループワーク等)があると生徒の集中力や興味がさらに高まるのではないかと思いました。
<講座の流れ>
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
・ ユニバーサルデザイン(UD)
・ バリアフリー(BF)
・ 人の配慮
○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する - その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。
- まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、障害を作らない、あったらなくせるようになれる。 まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。
<講座の流れ おわり>