横浜市立宮谷小学校 11月20日実施

 

1.実施施設名: 横浜市立宮谷小学校
2.実施日時: 令和6年11月20日 3~4校時
3.対象者: 4年1組 29名
4.講座の流れ: 詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.受講者の感想等
〈児童から〉
○目が見えにくい人が障害だと思っていたけど、信号に音声をつけていないのや人の通り道をふさいでいる人などが障害を作っているということを知って学びになったし、そういうポスターを作れそうだなと思いました。

○目が見えない、少し見えないで、、何かできないことがあっても、悪口を言うのではなく、どうやったら障害がなくなるのかを考えながら、これから活動していきたいです。

○クイズを作る時にも1年生でもわかるようにひらがなで書いたり、学年でクイズを貼る場所の高さを変えたりすれば、障害をなくすことにつながると思います。みんな違ってみんないいから、得意なことは生かして、不得意なことは友達や仲間に助けてもらったりしながら生活していきたいです。

○障害とは目が不自由な人が悪いのではなく、配慮をするかどうかで障害ができたりなくなったりすることがわかりました。3つのキーワードもとてもいいなと思いました。1つ目の配慮は、そのことをするだけでバリアがなくなるので、とても大切だなと思いました。2つ目の共生は、仲間がたくさんいるということで、すごくいい言葉だと思いました。3つ目のみんな違ってみんないいは、今までになかったとてもいい視点だと思いました。みんなそれぞれ得意があって、何かやりづらいことは誰にでもあるからできないことがあっても恥ずかしがらずにそれを伝えたいです。

○前までは、障害という意味は 体に困り感や難しさがある方だと思っていました 。でも障害は人が作っていることだと初めて知りました。障害は人が作り出しているから自分たちで思いやりを持った方がいいと思いました。今までは人をあまり大切に思っていなかったけど、今は人を大切に思う気持ちでいっぱいに変わりました。これからは配慮・思いやりを持って行動したいです。もし困っていそうな人がいたら声をかけていけたらいいなと思っています。

〈先生から〉
○話を聞くことだけではなく、じゃんけんや体を動かしながら学ぶ時間もあってよかったです。スライドに動画もあって分かりやすかったです。

○児童は人の意識が「障害」を作ってしまうので、物を工夫するだけではなく、「配慮(思いやり)」が大切だと実感しているようでした。講座の後にいただいた冊子を配布して読んだことで、より理解が深まりました。

 

<講座の流れ>

  1. 導入と講師の自己紹介
  2. 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
  3. 講師の日常生活
    ○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
    見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
    ○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
    ・ ユニバーサルデザイン(UD)
    ・ バリアフリー(BF)
    ・ 人の配慮
    ○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
    製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
    障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする
  4. 受講者自身が受けている配慮の確認
    ○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、困らないで生活できていることの想起
    → 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
    はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する
  5. 障害発見演習
    ○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
    からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する
  6.  その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。
  7. まとめメッセージ                                                                ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、障害を作らない、あったらなくせるようになれる。                                                               まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。

<講座の流れ おわり>