1.実施施設名: 横浜市立みなとみらい本町小学校
2.実施日時: 令和6年11月28日 3~4校時
3.対象者: 4年生学年全体3クラス 85名
4.講座の流れ: 詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.受講者の感想等
〈児童から〉
○私たちが配慮することで障害が無くなるから、配慮をして誰でも楽しく暮らせることがいいなと思いました。みんなの障害を助け合うことで無くしたいと思いました。
○前に、先生に「障害は作られているんだよ」と言われた時は、「どういうことかな」と思ったけど、話を聞いて「障害が作られている」と言う意味がわかりました。そして「共生」「配慮」「みんな違ってみんないい」この3つの言葉を忘れずに、日常生活を送っていきたいです。もし、この機会がなかったら、私は、「障害が作ら
れている」という意味がわからないまま日常生活を送っていました。なので、話が聞けてよかったです。
○「障害者の人だから・・・」や、「大変そうだな」ではなく、私たちが障害をつくらず、視覚障害者の人でも住みやすい街を作れば良いのかなと話を聞いて考えました。又、私が、何か作るものなどの立場に立ったときには、障害者の人たちの立場になって考えたいなと思いました。この機会があったことで、私たちのことだけではなく、もっと視野を広げて広いところまで考えられました。
○不自由な人のイメージが変わった。これからは配慮ができるようになりたい。
○話ををきいて、世界には困っている人がたくさんいるという事が分かりました。困っている人をなくすために、他の人を考えて行動することが大切だなと思いました。
〈先生から〉
○児童に、障害者とは、その人が「障害をもっている」ではなく社会に「障害がある」という考えが伝わったようです。
○これまで習ってきた大学教授の言葉でしか「社会に障害がある」と学んでいなかったため、今回の講座でまた新しい視点から学びがありました。
<講座の流れ>
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
① ユニバーサルデザイン(UD)
② バリアフリー(BF)
③ 人の配慮
○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が
「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、
困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する
その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。 - まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、
障害を作らない、あったらなくせるようになれる。
まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。
<講座の流れ おわり>