1.実施施設名: 横浜市立山王台小学校
2.実施日時: 令和6年12月5日 3~4校時
3.対象者: 5~6年生全体2クラスずつ 112名
4.講座の流れ: 詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.受講者の感想等
〈児童から〉
- 以前は障害は体だけにあるもの、視覚障害者は全員目が見えない人しかいないと思っていました。だけどこの出前授業を聞いて障害は、私たちが生み出していたり無くせることができる社会の障害もあると言うことがわかりました。これからは体だけの障害だけではなく社会の障害にも目を向けて生活していこうと思います。
- 私は人権出前授業を受けて、視覚障害者はこうだからと決めつけていたけど意外とできることをたくさんあって、私が決めつけていたことと現状は違ったんだなと思いました。他にも、自分たちのちょっとした行動が障害を作り出していることに驚きました。これからは、自分の当たり前が他の人(障害者や他人)の当たり前ではないことを心に入れて、行動することを気をつけようと思います。
- 今までは障害と思うと目が不自由だったりする人を想像していたけれど、障害は人が生み出したりなくしたりするもので今まで思っていたようなことではなくて、自分たち努力することでなくしたりすることができるものだとわかって、自分たちが配慮すればいいのだと考え方が変わった。
- 今後の生活で「配慮」「共生」「みんなちがってみんないい」この三つ行えるように気にかけたいです。この三つを守ることで障害が少しでも減ります。なのでこれから他人に対して「配慮」「共生」「みんなちがってみんないい」を行いたいです。
- 「体の障害」と「社会の障害」の違いを知らなかったので、今日教えてもらって考え方を変えて見ようと思いました。わたしは将来仕事をするときに障害について意識しながらものを考えたり、配慮をしたいと思いました。自分たちが人の邪魔にならないように心がけていきたいと思います。今日学んだことを家に帰ったら家族に伝えたいと思います。
〈先生から〉
- 「障害は人が生み出す」とは、まさにその通りだなと感じました。「配慮」という言葉は、小学生にはなくてはならない、けれども中々身に付かないことなので、こういった機会は貴重だなと思います。
- これまでを振り返ったり今後につなげようとしたりする児童がいました。
<講座の流れ>
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
・ ユニバーサルデザイン(UD)
・ バリアフリー(BF)
・ 人の配慮
○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が
「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、
困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する - その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。
- まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、
障害を作らない、あったらなくせるようになれる。
まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。
<講座の流れ おわり>