1.実施施設名: 横浜市立上飯田小学校
2.実施日時: 令和6年12月9日 (3~4校時)
3.対象者: 4年生学年全体2クラス72名
4.講座の流れ: 詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.受講者の感想等
〈児童から〉
- 今日の視覚障害理解学習で、障害のことがよくわかりました。視覚障害がある人は視野が狭かったり、周りのものが見えにくかったり、他にも色々なことがあるということがわかりました。だから私は目が見えにくい人、それから 友達にも「配慮」「共生」をしたいです。何か困っている人がいたら声をかけたいです。
- 僕はできるだけ障害者だけでなく障害がない人にも優しくしていきたいと思っています。みんなと仲良くするためには「配慮 思いやり」が必要だと思っています。僕はこれからはみんなに思いやりをして みんなそれぞれの違いを受け入れて大きな一つの輪を作れたらいいと思います。
- 配慮・共生の意味を初めて知りました。私は今まで障害を作っていたことがありました。これからは視覚障害に限らず、困っている人がいたら声をかけてお手伝いできるようにしていきたいです。
- 私が一番心に残ったのは、少しのことでも障害を作っちゃったり無くしたりできるということです。これからは障害を作らないようにしながら障害を無くしていきたいです。この学習で少しの思いやりで助けてもらえる・助けてあげられるということが分かりました。なるべく優しい心でいるのが大切だと思いました。
- みんなが暮らしやすくしている中には、ちょっとした配慮がいっぱいあります。その中の1個の配慮でみんなの暮らしやすさが大きく変わることを知りました。自分にとって意味のないことでも他の人にとっては とても 意味を持つことがあるんだと知り、ちょっとした配慮の見方が変わりました。
〈先生から〉
- 事前打ち合わせにより、事前にやる内容が把握できていてよかったです。
- 児童はとても興味関心を持って聞いていました。
<講座の流れ>
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
・ ユニバーサルデザイン(UD)
・ バリアフリー(BF)
・ 人の配慮
○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が
「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、
困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する - その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。
- まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、
障害を作らない、あったらなくせるようになれる。
まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。
<講座の流れ おわり>