1.実施施設名: 横浜市立 川上北小学校
2.実施日時: 令和6年12月10日 低 中・高学年2回に分けて実施)
3.対象者: 全校 1・2年192名 3~6年373名
4.講座の流れ:詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.受講者の感想等
〈児童から〉
(6年生)
- 配慮がないと障害が生まれてしまうということを学んだので、学校生活でも人と人との思いやりや配慮を大切にしていきたいなと思いました。
- 今回の学習を通して 人それぞれの違いのあることは「いいことだ」と改めて知ることができました。また困っている人を見たら声をかけて助ける習慣を身につけていきたいです。
- 障害がある人も安心して楽しく過ごすためには、自分たちの配慮と思いやりが本当に大切なのだなと思いました。これからさらに一人一人の友達を大切にしていきたいなと思いました。
- 障害はいろんなところにあって、その障害を自分たちのちょっとした配慮でなくせたりすることが分かり、それとは逆に作ることもできちゃうことも分かりました。また障害は身の回りにもたくさんあることが学べました。このことを念頭において 障害を作らず、なくすようにしていきたいです。
- 僕たちのちょっとした配慮で障害が少なくなるようなら、今まで以上に配慮することが大切だと思いました。また僕が思っている以上に社会の中では配慮があるのだと思いました。ただ、全ての信号に音が出る機能がなかったり、階段のところにスロープがないと車椅子の方が苦労してしまうなど、全てに配慮ができているわけではないので、未来にはもっと 社会全体の配慮が進めばいいなと思いました。
(5年生)
- 私たちは身の回りの皆から助けられているんだなと思った。もし身の回りに障害があったら見つけて配慮していきたい。
- みんな一人一人違うということに改めて気づきました。これからは思いやりをしていきたいなと思いました。
- みんなが気持ちよく生活するには、人の気持ちを考えることが大事だとわかった。みんな、人それぞれだということが実感できた。
- 困っている人がいたら配慮して行動したいと思いました。そしてユニバーサルデザインにも興味を持てたので、身の回りのユニバーサルデザインを探してみたいと思います。
- 配慮・共生が障害者や皆の幸せに繋がっていることが分かりました。親切心からの一言や、一つの仕組みを変えるだけで、皆の生活が豊かになることがわかったので、私も人々を助けることができる行動をとっていきたいと思いました。
(4年生)
- いろいろな人がいて違いがあることを学ぶことができて嬉しかったです。色々なことで「普通」が変わると知りました。
- 自分たちでも障害を作ったり なくしたりすることができることに、とても驚きました。今まで障害はその人自身の問題だと思っていました。しかし、そうではなく社会や私たちの問題でもあることを知り、配慮を意識したいと考えるようになりました。これからは周りの障害がない人にも配慮や共生を意識して対応していきたいです。
- 障害はおこさない方がいいんだなと思いました。信号の音が役立っていたなんて初めて知りました。信号の音が全部鳴ったら便利になるなと思いました。
- 配慮がとても大事だとわかりました。からだに障害がない人にも配慮したいなと思いました。また障害を作らないようにしたいです。
- 自分が何かをすることで人の障害がなくなるということが、とても印象に残りました。これから配慮をして1人でも楽になる人を増やしたいです。
(3年生)
- 世界には色々な人がいることを初めて知れて、私も思いやりをしていきたいなと思いました。
- 障害がない人にも配慮は大切だと思いました。相手を不快な気持ちにさせないことが大切だと思いました。
- 今まで気づかなかったけど世の中にはいろいろな障害を作るものや無くすものがあると知った。
- 町で困っている人を見かけたら、配慮・思いやりを持って声をかけ、助けることを意識したいです。みんな違ってみんないいも意識したいです。
- いつの間にか障害を作る側になることが分かりました。これから気をつけていきたいです。
(2年生)
- 障害は体のことかと思っていたけど、身の回りの人が作っているものというのも知りました。
- これからは何かをする前に、それをやられたら嬉しいか嬉しくないかを考えてから言うようにします。仲間外れをしたことがあるので、これからは仲間はずれをあまり作らないように頑張ります。
- 今度から困っている人に声をかけたいと思った。困る原因をなくしたい。
- 自分の気持ちばかり考えていたから、これからはみんなの気持ちも考えるようにしたいです。それに盲導犬のことはよく知らなかったし、あんまり見ないから盲導犬のことを知れてよかった。
- 思いやりだけで困っている人が助けられるんだ。盲導犬にしちゃいけないことがあるのを初めて知った。 困ることを作る人がいて、そういう風にしないように気をつけたい。
(1年生)
- 私は背が小さいので小さいのが悪いと思っていたけれども、高い場所に置くのが悪いと思いました。あと背が高くなったら高いところに置かないようにする。
- 人それぞれ得意なこと苦手なことがあるけれど、人それぞれでいいのだなぁと思った。
- 配慮ならできる。障害は自分がしてしまうかもしれないと思った。
- 自分がダメじゃないと思っている人が、困ることをするとわかった。ドアの周りで遊ぶとか、物を高いところに置くのが障害だと分かった。
- 困っている人がいたら助けたいです。
〈先生から〉
- 「障害は自分達が作ったり無くせたりする」という、多角的な視点でのものの見方を教えていただき、大人でも参考になった。
- 児童に思いやりの心が育つといいなと思います。
<講座の流れ>
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
・ ユニバーサルデザイン(UD)
・ バリアフリー(BF)
・ 人の配慮
○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が
「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、
困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する - その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。
- まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、
障害を作らない、あったらなくせるようになれる。
まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。
<講座の流れ おわり>