1.実施施設名: 横浜市立桂台小学校
2.講座実施日時: 12月13日 (低 中高学年2回に分けて実施)
3.対象者: 全校 1,2年生90名 3~6年生211名
4.講座の流れ: 詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.学校からの感想など
〈児童から〉
(6年生)
- 僕は体などの障害しかないと思っていて、気をつけなきゃと思っていたけど、「社会の障害」というのを知ることができました。その話を聞くと 自分も生み出しているなと感じました。
- みんなが平等に生きられるようにするにはどうすればいいのかが、よく分かりました。障害を減らすために気をつけるようにしたいです。困っている人がいたらお互い支え合いながら生活できるようにしたいです。「みんな同じ人間だけれど、みんな違う良さを持っている」ということを、たくさんの人に伝えたいです。
- 困っている人がいたら勇気出して声をかけるのが大切なんだなと思いました。相手の気持ちを考えて邪魔にならないようにするのを意識したいです。あと盲導犬がいたら目を合わせず触らないで声をかけないのも意識していきたいです。
- 前までは 目が見えない人は自分とは別だと思っていたが 話を聞いて自分たちにできることなどを知れました。また、あまり知らなかった盲導犬の役割などや普段の生活についての疑問もわかってよかったです。これからは配慮を強めたいです。
- 人間は多種多様で、社会において差別をせず生きられるようになるためには、自分には関係ないと思わずに一人一人が協力しないといけないことがわかりました。
(5年生)
- 社会の障害やキーワードを学びました。社会の障害は人が作ることも無くすこともできるし、その違いは 思いやりや配慮があるかないかと知りました。
- もうすでに色々なことに障害者のためのものができていると思っていました。でも、まだいろいろなことにバリアフリーなどができていなかったことが驚きでした。それよりも驚いたのは「障害は人が作っている」と言っていたところです。このお話を聞いて障害をつくらない、「助けてあげる」じゃなくて「助ける」を心がけていきたいです。
- 自分は障害を作っていないかと考えた時に 自分の行動を振り返ってみようと思いました。なのでこれからはもっと考えて行動しようと思いました。困っている人がいたら教えてあげて、できるだけ力になりたいと思いました。自分は運動が苦手だけどしっかり頑張ったり、他の人が困っていたら教えて、みんな違うということを意識していきたいです。
- 盲導犬と一緒に歩くことで心強く道を歩けるんだと分かりました。3つのキーワードを覚えて 色々な人の役に立てるようにしたいと思えました。「みんな違ってみんないい」というキーワードで みんなそれぞれ違うから 普通なんてないんだ と改めて強く心に思いました。みんなで思いやりを強めることで私たちで優しさあふれた街にしたいと思いました。
- 話を聞いて「誰かが困っていたら助ける」ということを心がけようと思いました。その困っていることを少しずつ無くしていけば、誰もが住みやすくなると思ったので、日頃から意識して行動したいです。あと盲導犬を見かけた時は気が散らないようにしたり信号が青の時に声をかけたりして、相手がどう思っているのか気にして配慮していきたいです。これからは色々な人の違いを認め尊重し助け合い、誰もが困らなくなるような社会になるよう、意識して行動していきたいなと思いました。
- 配慮についてのお話を聞いて、普段の生活から思いやりが大切なんだなと思いました。なのでこれからは今までよりもっと周りの人のことを考えて行動したいと思いました。共生のお話を聞いて、お互いのことを知って協力し合うことが大切だと思いました。みんな違ってみんないいのお話を聞いて、全く同じ人はいなくて、それぞれ特徴があったりそれぞれの良さがあると知って、それぞれ得意不得意があるからみんながバリアを感じない社会にするのが大切なんだなと思いました。今日のお話を聞いて自分ができることをしようと思いました。
(4年生)
- 今までは障害を持っている人が障害だと思っていましたが、話を聞いて障害を持っている人が障害という意味ではなく、道を塞いだり人の嫌な行動をするのが障害なんだと分かりました。なので、これからは自分のことだけ考えるのではなく他の人のことを考えながら行動していきたいと思います。盲導犬は触ることと話しかけてはだめということは知っていたけど、今回、目を見てはいけないことやものをあげてはいけないことを知りました。今度盲導犬にあったら上のことを気をつけたいです。
- 今後、困っている人がいたら知らない人でも助けていきたいです。また、みんなが困ることや迷惑になることをしないようにしていきたいです。盲導犬にしてはいけない4つの約束を守りたいです。
- みんなが使う場所は、いろいろな障害があったりすると迷惑だから、いろんなことを考えるとみんなが気持ちよく楽しく暮らせるなと思いました。
- 障害者だけが障害を受けると思っていたけれど、自分の日常でも障害があることを初めて知った。そして、もしかしたら自分も障害をやられたりやったりしていることがわかりました。
- 授業の前と授業の後で障害の考え方が変わりました。授業前までは障害のことを目が見えにくい人や足や体が不自由な人たちのことだけをさしている言葉だと思っていましたけれど、この人権の授業を受けて、勝手な行動をする人が障害を作り出してしまうということも学べました。
(3年生)
- 目が見えなくても自分たちで工夫したり、配慮があれば困ることがなくなることが分かりました。いろんな人がいて、障害を持っている人や怪我をしている人がいても、みんな違ってみんないいし、自分と1人も同じ人がいなくて「違っていいんだよ」ということが分かりました。みんな協力すれば障害がなくなっていいと思いました。
- 障害は生まれつきだと思ったけど、人が作ったものだと知りました。だから作らないように気をつけたいです。あと障害があって困っていたら助けたいです。
- 思いやり・配慮・助け合い・みんな違ってみんないいの4つの気持ちを持って、どんな方にも同じ態度で接していけたら良いと思っています。
- いろんな障害のことを知れた。みんなで色々なことを協力し合って障害をなくそうと思いますが、まだそこまでは行かないので、ちょっとずつ積み重ねていって、ちょっとずつなくしていきたいです。
- 「誰と誰が全然違うね」でなく、みんな違ってみんないいで仲間外れにしないこと。それで、人によって使いやすいもの使いにくいものがあって、それは工夫だから「それなんか変だね」ということはないと思いました。
(2年生)
- 思いやりが大切なことがわかったし、目の不自由な人だけじゃなくて、目の見える人も困ることがいっぱいあるんだなと思いました。
- 目が見えないと、分からないことは印をつけたり触り心地でやるということがわかった。目が見えても思いやりが大事なのがわかった。次は目が見えなくても目が見えてる人にも親切にしたいです。
- 目が見えている人も目が見えない人と同じように困ることもあるんだなと思いました。
- 私が困っている時、自分は悪くないから、目が見えない人が悪くはないということが分かりました。
- 私はこれから障害を持つ人、困っている人を助けたいなと思います。
- 目が見えている人も目が見えない人と同じように困ることもあるんだなと思いました。
(1年生)
- 困った時に先生や友達に言う。
- 目が見えない人が仲間外れにならないように、シャンプーにギザギザがついているって初めて知りました。
- 目が見えない人のことがいっぱい知れてよかった。
- もしも目が見えない友だちがいたら、すぐに助けたいと思いました。
- 困ったら友だちに言う。
〈先生から〉
- 人が困っている時に「障害をとりのぞこう」と自分から行動する姿が見られました。
- 視覚障害のある方が普通のくらしを送っていることを知り、信号などで自分ができることをしようと考えたり、見方を変えることができたりしていました。
- 我々大人も考え方や見方を変えられる機会になりました。
<講座の流れ>
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
・ ユニバーサルデザイン(UD)
・ バリアフリー(BF)
・ 人の配慮
○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が
「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、
困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する - その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。
- まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、
障害を作らない、あったらなくせるようになれる。
まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。
<講座の流れ おわり>