1.実施施設名: 横浜市立洋光台第一小学校
2.実施日時: 令和6年12月16日 3~4校時
3.対象者: 6年生学年全体 106名
4.講座の流れ: 詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.受講者の感想等
〈児童から〉
- 今までだったら、自分が車椅子に乗るとかの障害になったら恥ずかしい少し嫌だなと思っていたと思うけど、話を聞いて別に恥ずかしいことはないんだなと感じました。 特に 「みんな違ってみんないい」は 私がいつも大切にしている個性とも関連しているから「みんな違ってみんないい」という言葉も大事にしていきたいと思いました。これから今日学んだことを意識して過ごしていきたいです。
- 私がもしいきなり目が見えなくなったら、みんなと違うのが怖いと感じて、どんどんいろいろなことができなくなるかもと思いましたが、今回みんな違ってみんないいという話を聞いて、もしそうなったとしても大丈夫だと思うことができました。 障害は「どこかが悪い人のこと」だと思っていたけれど、そうじゃなくて、みんなが困っていることだとわかって、それを解決できていけるように心がけていきたい。
- 人の障害は知っていたけど、社会の障害があることを知らなかったので、自分も障害をなくすことを簡単なことからやっていきたいです。「障害者にしてあげる」ではなく「全員いい感じになる」という考え方に変わりました。
- 前は「障害者の人は大変なんだろな」くらいの気持ちでしたが、「自分たちが障害を作り出したり 自分が受けることもある」ということがわかりました。これから意識をしながら生活をしていこうと思います。
- 普段無意識なことを改めて考えることで「障害」を取り除くことができるのだと思いました。これからはみんなの違いを認めるということを意識的にやったり、「障害」をなくす、自分にできる努力をしようと思いました。身近に使っているものにも配慮があり、それをよく見ることで他の人に配慮することを意識して行動していきたいです。
〈先生から〉
- 事前打ち合わせにおいて、この講座を通して子どもに伝えたいことを事前にお聞きすることができてよかったです。
- 終始講師の方が優しく語りかけてくださったので、子ども達も落ち着いて講座に参加することができていました。
<講座の流れ>
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
・ ユニバーサルデザイン(UD)
・ バリアフリー(BF)
・ 人の配慮
○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が
「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、
困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する - その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。
- まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、
障害を作らない、あったらなくせるようになれる。
まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。
<講座の流れ おわり>