1.実施施設名: 横浜市立義務教育学校西金沢学園
2.講座実施日時: 2025年11月6日(木)
3.対象者: 6~9年生 計258名
◆学校からの感想など
〈児童・生徒から〉
6年生
○障害を作る人には、ならないようにしようと思った。
○障害とは人が持っているものなのではなく周りの人や社会が作り出しているということがとても心に残った。ほんの少しの思いやりや、当たり前なようなことをするだけでも、障害をなくすことができたり、逆に何気ないことをするだけ、自分で誰かにとっても誰かにとっての障害となってしまうことがわかったので、自分で障害を作らないようにしたり、誰かの障害となってしまっているものをできる限り無くしたりしたいなと、思いました。
○配慮、共生、みんな違ってみんないいが大切でみんなのことをよく知ることが大切だと思いました。
7年生
〇最初に「配慮」「共生」「みんな違ってみんないい」というキーワードを聞いた時、福祉についての講演で「共生」「みんな違ってみんないい」という言葉が出たのに驚いた。今までの福祉のイメージは、高齢の人や障害のある人を助ける事だったが、そういう人達と共に生きて、多様性を尊重することも福祉の中に入るのだと知った。多様性を尊重したり、街で困っている人を助けることは自分にもできることなので、してみようと思った。
○前は、障害について、病気を持っている人や、不自由なところがある人などの偏見を持っていましたが、お話を聞いて思ったことは、障害は病気だけでなく、身の回りの生活にも潜んでいるものなんだなと思いました。自分たちが障害を作る立場であるということに驚いて、人々の障害を作るような人にはなりたくないなと思いました。講師が言っていたように、人それぞれの個性があり、講師の人も目が見えない個性という言葉がとても心に刺さりました。同じ地域で暮らしている人間として、それぞれの個性を受けいれ、障害を少しでも減らしていくということが大切だと感じました。これからも生活していくうえで、自分が障害を作らないのはもちろん、自分が不便だなと感じることが減っていくような世界にしていきたいし、今回の話を聞く前の私のように障害について偏見を持っている人たちにこの話を広げるべきだなと思いました。
○今日の話を聞くまでは、障害という言葉を体が不自由なことだけを指すと思っていましたが、日常の中にはいろいろな障害があり、その障害には自分たちも含まれていたということに驚きました。障害は一生背負っていくもの、という印象が強かったのですが、周りの人たちが、不便、不自由を感じている人の手助けをすると問題なく生活できて、障害をなくすことができると知ったので、これからはよく周りを見て手助けができるような人になりたいと思いました。また障害はつくることも、なくすこともできるという言葉がすごく大切で、心に残りまし。周りの人の障害をなくして、生活がしやすい環境を作っていける人になりたいと思います。
8年生
○普段自分が普通だと考えていたことが、実は誰かの障害になっていたということ、障害は体にあるのでなく、社会にあるという考えに、驚きを覚えたととも、日々の小さなところまで思いやりを持つことで、みんなが気持ちよく過ごせるような社会を目指していきたい。
○障害というのは、人が持つ欠点の機能だと思っていましたが、周りの状況や周りの人の行動が障害になると知り、自分が障害を作らないようにし、なくしていけるようになりたいなと思いました。
○「障害」ってもともとあるもので直せないし周りも支えることしかできないんだと決めつけてしまっていたけどそうでなくて、自分含めてみんなで変えてくことができる、障害は無くせるとよく理解できたし、逆に絶対に「障害を作る」人にはなってはいけないなとおもった。
9年生
○障害を持つということに関して、偏見のようなものを持っていたけど、福祉講演会を通して、それは一つの個性であり一人ひとりが違うだけであるという考えに変わりました。また、自分のしていることが誰かにとっての障害を作ることにつながったり、逆に障害をなくすことにもつながったりするということがわかりました。これから誰かのことを考え配慮と思いやりを持って生活するようにしていきたいです。
○自分では視覚に障害がある方について理解しているつもりだったけれど、話を聞いてみて目が不自由だとどのような不便な点があるのかや障害を作っているのは周りの人や社会であることを知ったことにより、もっと理解しようと努力をして、その上で助ける行動をするべきだと感じました。そしてこれは障害のある方にだけでなく周りの人全員に対して必要だと知ったので私が周りの人に対していい影響を与えられるようにどうすればよいか考えたいと思いました。
○障害という言葉は障害者を指すのではなく、その人が困る状況を作っている環境を指すことや、その環境を作るのは私達という環境を作るうえでの責任を意識して生活していきたいです。
〈先生から〉
○私たちの配慮や行動一つで、誰もが暮らしやすい社会になる(=障害をなくす)という、これまでにない視点を教えていただき、子どもたちがこれまでの自らのことを振り返ったり、これからのふるまい考えたりするきっかけをいただいたと思います。
○話すだけではなく、体験する内容を2つ盛り込んだり、要所で問いかけをしたりで、児童生徒が講演会に主体的に参加できたと思います。