1.実施施設名: 横浜市立幸ヶ谷小学校
2.実施日時: 令和6年12月3日 3~4校時
3.対象者: 6年1組 28名
4.講座の流れ: 詳細は受講者の感想等の後に掲載
5.受講者の感想等
〈児童から〉
- 話を聞く前は目が見えないから困ると思っていたけれど、確かにその人の問題ではなく、周りの環境の問題であって、周囲の思いやりが必要であることがわかったので、これからは自分のしたことが障害にならないかよく考えて行動したいなと思いました。
- 目が見えない人は何か特別な物や機械を使って暮らしていると思ってたけど、全然普通の人と変わらない暮らしをしていてびっくりしたし、盲導犬も飼い主にわかりやすいように伝えていて盲導犬も賢くて犬なのにまるで人間みたいだなと思った。もし、自分も将来的に目が見えなくなっても特別な暮らしをしなくていいと知って安心した。
- 3つの大事なことの「配慮・共生・みんな違ってみんないい」は、障害がある人だけではなく普通の人にとっても大事なことだなと思いました。
- 盲導犬に声をかけてはいけないと言うことを知り、驚きました。そして、障害を作るのもなくすのも自分次第だと言う言葉が最も心に残りました。
- 目の見えない人が困っているのは自分の体の障害ではなく、社会の障害が原因であるということが心に響きました。社会の障害は自分たちでなくすことができるので社会の障害になりそうなものは工夫して無くしていきたいです。
〈先生から〉
- 今まで、子ども達は幾つか障害者の方々とであい、話を聞いたり、施設に訪れたりしているが、今回のView-Net神奈川のお話は、今までと違って障害そのものの捉えについて、子ども達が大きく学ぶことができた講座となっていました。
- 子ども達は興味深くお話を聞いた。その成果は子どもたちの振り返りからもよくあらわれている。とくに「社会の障害」という考え方については、良い勉強になったように思われる。
<講座の流れ>
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
○ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
・ ユニバーサルデザイン(UD)
・ バリアフリー(BF)
・ 人の配慮
○ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が
「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、
困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
○ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する - その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。
- まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、
障害を作らない、あったらなくせるようになれる。
まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてほしい。
<講座の流れ おわり>